第3話 人間の野生化

本能のままに生きる者たちがいる

題名は野生化となっているが

成長しないものと言っても差し支えない

一度は聞いたことがあるだろう言葉

「あの子もやってるから」

私の知る限り子供が多く使う言葉だ

子供がこういうことを言えば

親は

「よそはよそ、うちはうち」

と返すだろう

少なくとも私はそうだった

この中で子供は家庭ごとに違う生活があるということを知る

全員が同じじゃないということを知る

というか学ばなきゃいけない

共産主義国家なら話は別だが

私の住むこの国は

格差の生まれる資本主義国家だ

すなわちそれぞれの家庭に多かれ少なかれ

格差がある

それは周知の事実だ

であれば

「あの人がやってるから私もやってる」

というような愚かしい発言は飛び出ないと思いたい

格差があるのだから

しかし

いるのだ世の中には

まったく成長しない無駄に年だけ重ねた脳なしが

小学校の給食費を払わない人間がいる

何故払わないのかと聞けば

「あの人も払ってないもの」

と足の引っ張り合いかそれとも愚かな責任転嫁か

嘆かわしい

こんな愚か者がはびこる時代になってしまった

そんな理由で払わないのか

1人払わないだけでそれに便乗して集団で秩序を乱すのか?

集団なら怖くないという風に考えたか?

まとめて共産主義の国に送ってやればいいじゃないか

そこで給食費も学費も医療費も払わなくていい

平等で格差もなく家ごとに個性のない

秩序乱せば殺される野蛮な国家に行けばどうだ

野生化した人間は

ひと時の自由に浸かり

無知として社会のなんたるかを知らずにいる

人間社会の秩序をしらない猿のようなものだ

人間の形をした猿は今日も群れをなして社会秩序を乱す

檻に入れるか殺処分か

それとも人間に進化するか

どれになっても猿でいる間は生を無駄にしてるのに変わりはない

「みんな違ってみんないい」

まさに資本主義に賛成といった言葉だ

格差を受け入れ義務を果たし

人間なりの生き方をしようではないか

それは素晴らしいものに違いない

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