第4話 虚飾

幼少期に言われた言葉

「嘘をつくのはいけないこと」

私はこの言葉を聞き飽きたと思えるほど聞いてきた

嘘なんてものは

みんなふと口から出てしまうものだ

これを悪いことだと指導できる人など

果たしてこの世にいるのだろうか

嘘をついたことのない人ってのは

多分世の中ほとんどいないだろう

いるとすれば

現在言葉を覚えてる最中のベイビーか

声帯が死んじゃった人か

精神がイっちまってる人か

大体不完全な人

大人ってのは

人のこと言えないのに

教育の中で

「嘘つくな」と言い続ける

ビックリだよ

よくよく考えると人間

人のこと言えないのに注意する

矛盾を抱えた人ばっかだろう

私もまた嘘を多くついてきた1人だ

だから私もまた嘘をついてはいけないと注意はできない

じゃあそれっぽく注意するにはどうしたらいいか

「お前はポーカーに向いてない」とでも言えば心なしか伝わるんじゃないか

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