第1話

ある日のお昼時

ある場所では戦いが繰り広げられていた。

「いらっしゃいませ!」

「いらっしゃいませー」

笑顔でそう声が聞こえる後から山彦のように近くからも聞こえてくる。

「当店のポイントカードはお持ちではなかったでしょうか」

「ありがとうございます。ポイントのご利用はよろしかったでしょうか?」

「では、5点で2085円になります」

「2100円お預かりします。」

「15円のお返しになります。」

「ありがとうございます。また、おこしくださいませ、お次でお待ちのお客様!お伺いします!おまたせいたしました、」

店内の、商品だなの間にはほぼ、1列に並んだ客が大勢いた。お昼時には毎日この状態。便利なのはわかるんだけど、コンビニ人来すぎでしょ!!

コンビニと言えば、おにぎり、サンドイッチ、パスタ、といろいろ思いつくだろう。だが!!今はおにぎり完売、サンドイッチ完売パン完売、パスタ完売。お昼前の納品もとっくに終わっており深夜の3便納品までこのままだ。在庫なんてあるわけがない。

約2時間ほど経つとやっと、お昼を買いに来る客が落ち着き、スタッフ達も落ち着く。

「みさちゃーん、お疲れ様、どう?今日は?」

もう、50を超えたとは思えないほどの若々しい店長の原松さんが今日はミスがなかったか聞きに来た。

「うーん、どうでしょ、今日はいつもより冷静だったので多分大丈夫です。」

「そっかー、よかった。そうだ、明後日シフト出れない?朝勤の山川さんが、出れなくなっちゃって」

「すみません、明後日は日曜日なので、学校が…すみません」

私、原田岬はまだ、18歳です。一応ちゃんと高校通っていますし通信ですが。通信の特権!!そう!!平日が働けること!!

「そっかそっか、そうだったね、あ、FF全部ないから作っといてくれる?」

「わかりました!!」



*納品

パンやサンドイッチなどの商品が業者から届くこと

*FF

レジ横に置いてある。ケースの中の揚げ物のこと、最近はドーナッツなども置いてあります。

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