自由への扉
本和亭古今
第1話 突然の呼び出し
「3年7組、新垣君。いらっしゃいましたら
至急、職員室井田のところへ来なさい。」
昼休み、クラスで飯を食っていたら全校放送で名前を呼ばれた。なんだろう、全くわからん。
職員室に入り、井田先生のところへ行った。
井田先生は、俺をみると、いきなりドスのきいた声で
「新垣!お前、学校内でケータイを使っただろう!」
と怒鳴った。
確かに俺は、学校内でケータイを使用した。しかし、それは部活の顧問の先生の監督下で使用したのだ。だから俺は、
「はい。すみません。部活で帰宅が遅くなりそうだったので、家族に電話しました。
しかし顧問の竹山先生は、認めてくださり、監督のもと、使用しました。」
と説明した。でも、井田先生はさらに険しい顔付きになり、
「お前の部活の顧問は、そんなことを教えるのか!顧問も顧問だが、規則を破ったお前の方が悪い!罰として、1週間の停学処分を科す!」
「ちょっ、ちょっと待ってください!いきなりそれは、酷いじゃないですか!せめて、僕の言い分も聞いてくださいよ!」
もうめちゃくちゃだ。こうなったら、井田先生はとめられない。井田先生は、顔を真っ赤にして、
「そうか。どうしても俺の言うことが聞けないのであれば、もう学校を辞めろ。義務教育じゃねえんだから。」
と言った。
「わかりました。申し訳ありませんでした。」
と言って認めてしまった。
こうして俺は特別指導となったのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます