自由への扉

本和亭古今

第1話 突然の呼び出し

「3年7組、新垣君。いらっしゃいましたら

 至急、職員室井田のところへ来なさい。」

 昼休み、クラスで飯を食っていたら全校放送で名前を呼ばれた。なんだろう、全くわからん。

 職員室に入り、井田先生のところへ行った。

 井田先生は、俺をみると、いきなりドスのきいた声で

「新垣!お前、学校内でケータイを使っただろう!」

 と怒鳴った。

 確かに俺は、学校内でケータイを使用した。しかし、それは部活の顧問の先生の監督下で使用したのだ。だから俺は、

「はい。すみません。部活で帰宅が遅くなりそうだったので、家族に電話しました。

 しかし顧問の竹山先生は、認めてくださり、監督のもと、使用しました。」

 と説明した。でも、井田先生はさらに険しい顔付きになり、

「お前の部活の顧問は、そんなことを教えるのか!顧問も顧問だが、規則を破ったお前の方が悪い!罰として、1週間の停学処分を科す!」

「ちょっ、ちょっと待ってください!いきなりそれは、酷いじゃないですか!せめて、僕の言い分も聞いてくださいよ!」

 もうめちゃくちゃだ。こうなったら、井田先生はとめられない。井田先生は、顔を真っ赤にして、

「そうか。どうしても俺の言うことが聞けないのであれば、もう学校を辞めろ。義務教育じゃねえんだから。」

 と言った。

「わかりました。申し訳ありませんでした。」

 と言って認めてしまった。

 こうして俺は特別指導となったのだ。

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