残されるもの

木谷彩

1997/12/10

いつだって、そこに取り残されるものは、寂しい

死別するもの、生別するもの

いずれにしても

残される者は寂しい


旅立っていくものは、すでにそこが始まりだけれど

残された者はそこから終わりへの道を歩んで

そして、再生しなければならないから


心の中にたゆたう

残される物に

悲しみを誘われながら

残される者たちは

未だにそこにいる

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残されるもの 木谷彩 @centaurus

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