斬新とはなんだ?
シンエンさま
斬新とはなんだ?
悩みに悩んで、悩みが続けて、
続々と日々は去っていく、
体も同時に錆びていく。
僕らは若く見えても
瞬く間に老けている。
それでも作品を新しく作るという作業に
日々絶えず僕らは挑もうとする。
ありもしない事が
なぜか新しさというだけで
生まれてしまうんだ。
新しい発想とは
苦痛というのに、
作る作業にそれでも、
日々絶えず僕らは挑もうとする。
機械のように
面白いと思われたい念願も
斬新だと思われたい念願も
必死に量産しようとする。
なぜか。
稼ぎたいから?
なぜか。
人気になりたいから?
機械のように、
休まずに体を働かせ、
絶えずに発想を生むための書類を読み続け
それでどうにかなったかといえば
そうでもないようだが。
考えてごらん。
人間は人間だ
読者は読者だ。
見てくれる人も、
感想を語ってくれる人も
面白さを求めているだけじゃない、
斬新さを求めておるわけでもない。
斬新で犯罪を認めるようなものなら
斬新でも嫌われるのだろう。
考えてごらん。
読者は人間だ。
時間は限られている。
生きていることは
無限ではなく、
有限な時間でいずれ終わる日々を
秒ごとの呼吸で過ごしている
面白さは道具だけだ。
斬新さは道具だけだ。
ハンマーを持って、
彫刻できない人は、
彫刻芸術と名付け、
ハンマーを見せるためだけのイベントを開けば
人は去っていくのだろう。
道具を見せるだけじゃ、
くだらなくなるだけじゃなく、
有限な時間をもつ人間の
時間の無駄遣いになるんだ。
考えてごらん。
自分のできなかったことがあったとき
読んだ資料や見た動画が
なぜか閃いた。
その時の喜びは
まるで「その方法が僕の悩みを解けた」
という快感のように、
心が嬉しくなったんじゃないか。
ありもしない自分の悩みの「解決策」が
なぜか生まれた。
それも、動画を作った人の、
資料を書いた人の、
悩みだったかもしれなかった。
自分より先に一歩踏み出し、
その難しさに挑もうとしただけだった。
考えてごらん。
その人らはやりたくなかった可能性も
あるんじゃないか。
挑みに挑んで中途半端で諦めた可能性も
あるんじゃないか。
斬新という感想を
動画と資料で悟ったこと、
それは他人の見えない涙が
沢山流されていたことかもしれない。
斬新という感想を
己の手で作ろうとすれば、
あの人らと相当する涙を最低限の状況にすれば、
同じくなる可能性に近づけたんじゃないのか。
やりたくないことがやりたくなること
苦しみたくない事が
苦しみたくなること、苦しんでも構わない事。
心から生まれ変わった自分が
斬新の始まりなんだ。
そして、
身の生まれ変わりは
視点の生まれ変わる事なんだ。
苦しみたくあれ、
心の優しい人間でいろ。
いずれはめぐり合うだろう。
否定するな、
自分が解決できない事なら
正面から認めよう。
例え、それが底辺作者という身分でも
下手な読みづらい文章しか書かない能力不足でも、
言葉遣いや口がすらすらと話せない会話能力欠点でも、
認めろ。
正面から変えようじゃないか。
努力して方法を探そうじゃないか。
否定しないままでいようじゃないか。
それで
自分と同じ苦しみを抱える人間に
出会う時の嬉しさに
ちゃんとした涙を流すことが
恥にならないのだろう。
そして、
心から仲間になれるだろう。
同じ苦しみを抱えた人間は
心から困難を共有している。
そんな世界になれると
いいね。
そんな世界を作るための詩を
沢山紡いでくれると、
いいね。
なんせ、
作品は脳裏の世界を変え、
脳裏の世界は
世界を変えるのだから。
残酷な世界を
見たことのない優しさに
世界の人々に、
変えようじゃないか。
それが斬新さなんだ。
君の
世界を変えよう。
斬新とはなんだ? シンエンさま @shinennsama
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