第40話

間宮

この世界は魔法というものが存在していて、魔法が使える者の事を魔法使いと呼んでいました。世界中の子供たちは皆、魔法使いに憧れていました。「ヨグル」という小さい町に住む女の子「マチコ」も魔法使いに憧れる子供の内の1人です。魔法を使えるかどうかは適性があり、適性検査をやった所マチコにはその適性がないと判断されました。ですがマチコはそれでも魔法使いになると意気込んでいました。



マチコ(小坂)

何で?

何で私には魔法が使えないの?

こんなにも頑張っているのに!


それはあんたには才能がないって事を示しているのさ。


マチコ(小坂)

トモカちゃん!

酷いこと言わないでよ!


トモカ(清宮)

何で?

事実を言っただけじゃない?



間宮

彼女は「トモカ」というちょっとおてんばな女の子。マチコと同じく魔法使いになろうと志しています。トモカにはマチコと違って適性があり、魔法が使えます。


トモカ(清宮)

私はあんたと違って適性がある。

しかも上位のAランクよ。

それなのにあんたは最低のEランクにもいかない無能力者。

あんたに何ができるっていうのよ。


マチコ(小坂)

私だってきっと出来る様になれるよ!


トモカ(清宮)

ふん!

だったら今やってみなさいよ。


マチコ(小坂)

ええ!

やってやろうじゃない!

はぁ〜!

んぐぐぐぐぐ!

・・・だめだ、できない。


トモカ(清宮)

やっぱり出来ないじゃない。

ちょっと期待して損したわ。

まあ、あんたは無能力者らしく誰かに頼っていきてればいいのよ。

それじゃあね。


マチコ(小坂)

・・・。

やっぱり私には無理なのかな。



田畑

いい調子だ。

このままいけば・・・。



小坂

(無事に終われるかもしれない・・・)






私はその時までうまくいくと思っていた。だが 〝それ″は期せずして起こってしまった。

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