第32話

ー体験入部時ー


田畑

私が部長の田畑 類(たばた るい)です。

皆が演劇を楽しめるようにしたいです!

よろしく!



蜂峰

副部長の蜂峰 知華(はちみね ちか)です。

堅実に成績と結果を残していきたいと思います。よろしくお願いします。




明里

2人ともオーラが凄いよね。


清宮

・・・そうだね。


明里

これから頑張っていこうね!


清宮

うん・・・!







ーそれから2人が入部して数ヶ月後ー





ー役決めー


田畑

主役のライカ役をやりたい人は挙手!


演劇部員A

はい!


演劇部員B

はい!


明里

はいっ!






ーそしてー




田畑

読み上げの結果により○○○に決定!



明里

・・・また駄目か。


清宮

明里・・・次に期待しよう?


明里

・・・うん。





ーそれから何度も明里は何かの役に選ばれる様にアピールをしたが一度も選ばれることはなかったー





清宮

田畑部長!

明里をどんな役でもいいので出させてください!

お願いします!


田畑

・・・駄目だ。


清宮

なぜですか!?

明里はいつも一生懸命頑張っているんですよ!

少しだけでもチャンスを与えてほしいんです!


田畑

・・・清宮。

お前は実力も才能もあっていろんな役に選ばれている。

自分だけでも結果を残せたらそれでいいんじゃないか?


清宮

私だけが結果を残しても意味がないんです。

お願いです!

私は出られなくてもいいので明里を出させてください!

お願いします!


田畑

・・・残念だけど、それはできないんだ。

申し訳ない。



スタスタスタスタ



清宮

・・・悪魔。





田畑

(私だってこんな事はしたくないんだ!)


(だけどこうしないと妹は・・・)


(許せ・・・清宮)






ーそしてー


清宮

待って明里!

本当に部活を辞めるつもり!?


明里

うん・・・。


清宮

まだ何の役にも選ばれていないじゃない!

ここで諦めるの!?


明里

私、もういいんだ。


清宮

何がいいの!?

明里!

待って!


明里

来ないで!




もう・・・ついてこないで。






タッタッタッタッ








清宮

・・・





どうしてこうなるのよ・・・。




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