第5話
ー浜谷が中三の頃ー
いじめられっ子
ごめん!
僕が悪かったよ。
だからもうこれ以上はやめて!
いじめっ子A
何でお前が謝る必要があんの?
お前、なんか悪いことでもしたの?
俺らはただお前と遊びたいだけなんだよ
なぁ!
いじめっこB
ひひっ
そうそうお前が面白い奴だからだよ。
いじめられっ子
そんな・・・
いじめっ子A
まあ続きを始めようぜ
浜谷の幼馴染
ひどい・・・
浜谷
(俺のクラスではいじめが起きている。だからといっていじめをやめさせようとする奴は誰もいない。やめさせようとすれば自分がやられてしまうからだ。)
でももう見てられないよなぁ・・・
浜谷の幼馴染
智春?
何する気!?
浜谷
あっ、あのさぁ。
いじめっ子A
あぁ?
浜谷
もうやめてあげてくれないか?
可哀想だろ?
ーそれからだ いじめの標的がその子から俺に変わったのは ー
ー放課後 校舎裏ー
いじめっ子A
オラァもう一発!
浜谷
ぐっ!
ぐふっ
うぅ・・・
いじめっ子B
じゃあ浜谷君また明日ね〜。
浜谷
・・・
浜谷の幼馴染
・・・もう行ったかしら。
智春!大丈夫!?
いじめられっ子
智春君!ケガは無い?
浜谷
あぁ 大丈夫だ・・・このくらい平気だよ。
浜谷の幼馴染
平気な訳ないよ!先生に言おう?
いじめられっ子
そうだよ!そうしようよ!
浜谷
先生に言ったって根本的に解決しないだろ・・・余計にこじれるだけだ・・・。
浜谷の幼馴染
でも、それじゃ智春は!?
浜谷
いいんだ・・・俺の事は・・・今日は一人で帰らせてくれ・・・
二人
・・・
テクテクテク
浜谷
大丈夫だ・・・これくらいの事。
これ・・・くらいの・・・こと・・。
ドサッ
浜谷
うう・・・。
ー「大丈夫ですか!?立てますか!?」ー
浜谷
・・・君は・・・誰?
ー「うわっ!すごい傷・・・早く水で洗って絆創膏を・・・」ー
浜谷
大丈夫だよ・・・このくらいの傷・・・。
ー「大丈夫じゃないですよ!・・・ここに絆創膏を貼ってっと」ー
浜谷
いてて・・・。
ー「これで少しはマシになったと思いますよ。一人で帰れますか?」ー
浜谷
大丈夫・・・一人で帰れる・・・。
ー「そうですか・・・気をつけて・・・」ー
浜谷
ありがとう・・・君のおかげで助かったよ。
じゃあこれで。
ー「あの!」ー
浜谷
え、何?
ー「無理しないで。」ー
浜谷
・・・うん。
ー浜谷の家ー
浜谷
ぼーっ
浜谷の父
どうした智春。ぼーっとして。
浜谷
なんでもないよ父さん。
浜谷の父
何か傷が多いけど、どうかしたの?
浜谷
あっ、もうすぐ体育祭だから、練習に気合い入っちゃって。
浜谷の父
そうなの?気をつけて練習しなよ。ケガしたら元も子もないからさ。
浜谷
・・・うん。(下手に本当の事を言わない方がいいよな。)
(明日も学校に行けばあいつらにやられてしまう。)
(いつまでこんな日々が続くんだ。)
・・・何か気分が悪くなってきたな
吐き気もしてくる
ゔっ!!
オエエエェェ
浜谷の父
智春!?
大丈夫か!
浜谷
ゔゔゔゔゔ
ううっ!
はあ・・・はあ。
父さん・・・何とか大丈夫だよ・・・。
浜谷の父
智春・・・
声が・・・
ー俺はどうやらその時にストレスで声が異常に低くなってしまったらしいー
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