121冊目 狂犬注意

 どうも、吾輩です。

 前回と同じく犬がらみの属性についてですが、大型犬タイプとはある意味で対局の存在かもしれません。

 タイトルの通り――それは、狂犬。


 狂犬。

 バトル・バイオレンスを主軸とする作品や、さもなくばヤンキーものに多数生息しているいきものである。その粗暴なふるまい、無軌道な生き方が、時に野獣の美しさとしてわれわれの目に映る。


 性格は様々である。四六時中吠え立て、暴れまわり、自分の力を誇示するものもいれば、普段は人畜無害を装っておきながら、何らかのきっかけで恐るべき本性をむき出しにするものもいる。共通するのは「制御不能」であることだ。たとえば飼い主がいて、十分に制御されていた場合、それは「猛犬」ではあるかもしれないが「狂犬」ではない。と思う。


 狂犬の楽しみ方は、人によってさまざまである。

 単体萌えならばその暴力性と刹那的な生き様を愛でるのが王道だろうか。

 CP萌えならば、そのままで行くか、いくばくかのキャラ崩壊にはなるが「デレ」を用意するかで変わってくる。

 

 狂犬にデレを用意する場合の楽しみは、じゃじゃ馬馴らしの楽しみである。

 最初はあんなにも反抗的で暴力的だったあいつがだんだんと心を許してくれて、不器用な優しさを見せてくれたり言葉は乱暴でも気遣ってくれたりする。最初から優しいキャラもそれはそれでいいのだが、ツン(では済まないが)のあとのデレはまた格別。そしてなにより「犬」なので、ここぞというときには甘えたな一面を見せてくれるとなおよい。ある程度の凶暴性は残しつつ、お相手の「番犬」や「忠犬」になってくれてもいい。メロメロの「愛玩犬」になってしまう場合もままあるが、個人的には狂犬としての美しさを少しは残しておいてほしいところである。いざというときには、また牙を剥くことができる存在であってほしい、というか。伝われ。


 今回は犬系における吾輩最萌えとして狂犬の話をしたが、ほかにも様々な犬系キャラクターが存在する。

 ぜひあなた好みのわんこを見つけてほしい。

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