35冊目 友よ、レースをやろう

 どうも、吾輩です。

 レースと言っても走るほうではありません。

 そして今回も絵寄りの話題でスイマセン。


 自分で言うのもなんだが、吾輩、絵を描くとレースやフリルをほめられることが多い。えっへん。

 これについてはモチのロン、吾輩が頑張っているということもあるのだが、実は秘密兵器があったりする。それを用いれば誰でも簡単に……とはいかないかもしれないが、少なくともろくな資料もなしにうんうんうなっているよりはましなレースが描けるに違いない。

 と、思う。


 その秘密兵器とは。

 ずばり、レース編みの本である。

 本屋さんの手芸コーナーで売っているアレだ。なんなら古本屋で買ってきてもいい。そのほうが経費を抑えられる。中古なら300~500円くらいで多分買える。運がよければ108円かもしれないぞ。


 本だけでも十二分に資料になるのだが、どうせなら編んでみてほしい。より理解が深まる。編み針や編み糸も今や100均で揃ってしまうから、本と併せても大した出費ではない。ただ、ひょっとしたらレース編みのほうにのめり込んで本業(?)がおろそかになる危険をはらんでいるのはご承知おきください。


 ただし編み物を一切やったことがない初心者にはほんとの「レース編み」はお勧めしない。まずは太めの毛糸で編んでみることをお勧めする。

 レース編みはしんどい。

 糸が細いから全然進まないし、指は痛いし(普通の編み物でもやりすぎると痛いが)、眼がしょぼしょぼする。

 レース編みはかぎ針編みなので、まずは太めのかぎ針と糸で(※1)鍋敷きなど作ってみよう。レース編みの本に書いてある通りに編むと、サイズ比のアレで鍋敷きサイズになってしまうこともままあるし。

 反対に、あんまり細くない糸で編んだドイリー(※2)が紹介されている場合、それをレース糸で編むと実用に耐えないレベルに小さく出来上がってしまう場合もある。コースターサイズならまだしも、それにもならないとなるともう同人イベントでスペースの隙間にちりばめるくらいしか役に立たない(※3)。


 絵寄りの話題というより完全に編み物寄りの話題になってしまった。

 編み物、楽しいよ。


※1 太めのかぎ針と糸

 個人的に並太毛糸と8号針を推す。


※2 ドイリー

 花瓶の下に敷いてあったりするオサレなレースのアレ。


※3 同人イベントのスぺ―スの隙間

 直径5cmくらいのを何枚か、おしゃれっぽく並べておいた。すると「これ売ってください!」という方がきて廉価でお譲りしたことがある。

 そうか、ちゃんとした頒布物よりも魅力的であったか(複雑な心境)。

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