15冊目 砂漠遍歴 漫画・ラノベ編
どうも、吾輩です。
以前説明した「砂漠」ですが、どんな砂漠ジャンル……もとい砂漠キャラに萌えてきたのか具体的に申し上げようと思います。萌え語りです。マイナーでもそこそこ供給のあるキャラはきりが無いので紹介しません。
知っている方は「うわぁ」となり、知らない方は暇ならググって「うわぁ」となってください。
砂漠なので、カップリングできそうなキャラクターが存在せず単体萌えのことも少なくありません。やおい抜きでも萌えはある。
では失礼して。
【漫画編】
・呂屠/幽遊白書
いきなり有名タイトルではあるが、はたしてとっさに顔を思い出せるだろうか。おっとアニメ版はすごいカラーリングだからいけないぜ。あくまで原作の、白黒の彼を愛でるのだ。
暗黒武術会最初の死者、麗しの蔵馬の頬にさんま傷をつけた卑怯なカマイタチ……とまで言えば思い出していただけただろうか。
何がかわいいって、全部可愛いのだ。
横幅ばっかり広い白黒逆転の垂れ目、それに合わせるようにでっかいおくち、まるまっちい指先につながる猫のように細い爪。上半身は素肌にコートを纏っているが、深く開いた胸元からのぞく胸板は、薄い。
あー、たまらん。
性格もいい。吾輩は卑怯な奴がひどい目に合うシーンが大好きである。いったん優位に立ったところから突き落とすとなおさらたまらない。
本作を最後まで読み切ったときには鴉推しだったのだが、なんでこんな辺境までやってきてしまったのだろうか。謎だ。
・ドクトル・ラーオ/からくりサーカス
いつだったか、友人がやたらからくりサーカスを推してきたことがあった。画像を送られ説明をされて、自分でも調べてみて「面白そうだな」とは思ったのだが読むまでには至らなかった。彼に出会うまでは。
彼の画像が簡素な説明とともに送られてきたとき、吾輩は「このおじさま何巻から出る?」と返信しつつ、返事は待たずに漫画喫茶へ飛び込んだ。
ドクトルに出会うまでも「こいつはなんとも……」ってなかわいこちゃんにも出会ったが、やはり焦がれた相手は別格である。
ラーオ戦を読み終えた後はAmazonで「ラーオ博士のサーカス」を注文し、届き次第ブランデーで祝杯をあげつつ読みふけった。この辺の関係は9冊目の注釈を参考にされたし。
問題は、ラーオ戦を読んだらすっかり満足してしまい、いまだにラストを拝めていないことである。
話は変わるけど……ロボットとか人形とかのキャラに「壊れちゃう……♡」って、言わせたくない?
【ラノベ編】
・ダスト/百鬼夜翔
シェアードワールドの連作短編形式作品で、序盤の事件に出てくる敵キャラ。存在感としては、4クールのアニメで8話目くらいに出て9話目くらいに死ぬ程度だと思って欲しい。シリーズ全部見終わったら記憶に残ってない感じのやつ。
そんななのだが、見た目も中身も好みどんぴしゃだったのである。
ブロンドのロングヘアでデコ出しのグラサンマッチョ。挿絵ではTシャツがパツパツだ! いいね! 性格はとっても卑怯で残虐でなおかつ陽気! 素晴らしい!
加えて能力も良かった。こいつ「麻薬の化身」なのである。体が麻薬。放出可能。さらに種類は任意。アッパーもダウナーもいけるし、濃度を上げれば当然致死性の毒ガスにもなる。
吾輩は薬物ネタも好きだし、毒娘(※)系キャラが大好物である。毒娘系キャラは自分の境遇を嘆いていることが多く、陰惨な空気を纏っていることもしばしばだが、こいつは明るく卑怯な南米男子なのである。惚れるわ。
巻末の妖怪図鑑にて別衣装と「コーヒーが好き」というパーソナルデータが明かされているところもポイント高い。
作品は自体は長いが(十数巻)、連作短編なので読みやすいと思う。最後だけ3巻構成の長編だけどね。
個人的には前作「妖魔夜行」の方がダークで好きだけれど、両方萌え抜きで面白い。ただし古い本なので入手しにくいかもしれない。
・ゴードン子爵/薔薇のマリア
主人公のマリアローズが、以前身を寄せていた屋敷の主。物語開始時には既に故人だが、時折挟まるマリアの回想によってその人物像が徐々に浮かび上がっていく。
平民を人間だと思っていない貴族で、なおかつ錬金術に通じているといういろいろたまらないタイプのおじさまである。故人である都合上、登場シーンは少ないものの、どれもインパクト充分なエピソードだ。
残念ながら途中までしか読んでいないのだが、きっと未読の巻でも素敵な登場をしてくれているのだろう。
かなり特異なキャラクターのため、文章で彼の魅力を表現することは困難である。外伝含めけっこうな巻数が出ていて読むのは大変だが、それをいとわなければ読んでみるのをおすすめする。アクションも謎も大変に面白く奥深く、男女問わずキャラクターが皆とがっていて魅力的だ。仮にこれをきっかけに読み始めたとしても、きっとすぐ子爵のことなど忘れてしまうだろう。そのくらい面白い。
※毒娘
さかのぼるときりがない。
器量のよい女児を毒草で育て、全身が猛毒になったころ合いで敵のもとに送り込み、寝所で殺す。
マハーラージャの贈り物から「ラパチーニの娘」へ。比較的最近の作品で言えば、三原ミツカズの「毒姫」であろう。
吾輩の萌えシチュである(ひどい)。
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