光をさがして

この空の下で、流れ星を見たのは、どのくらい前のことだったろう。


光の線を辿って、願いを込めた。


誰にもないものを見つけなさいとお母さんが言っていた。

誰にでも出来ることを人並みにしなさいと先生は言った。


どちらも間違いではなかったけど、どちらも上手に出来なかった。


I'm so wrong I know


普通じゃないと人には言われた。

子供のころはそれが勲章だった。

大人になると、それは劣等感に変わった。


どちらも間違いではなかったけど、いつも正解がわからなかった。


I'm so wrong I know


分かってもらえなくていい。

そう呟いても、心のどこかで探してしまうだろう。

いつか誰かが私を見つけてくれることを。


今、私はどこにいるの?

ねえ、教えて。


今、私は何を見つめればいい?

ねえ、教えて。


今、私は、星のない空の下で、いつか見える光を探しているから。

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