気が付いたら、明日になった
シンエンさま
気が付いたら、明日になった
求める簡潔な言葉、
自分の能力にも、
自分の会話にも、
自分の言葉遣いにも、
自分の作品にも
惜しまぬ努力で獲得、
それでも達せずにいる。
昼夜を知らず、言葉探しの働きに
自分はひたすら浸ってみる。
望む達人との肩並び、
見てきた夢も
憧れていた先人も
楽しんだ
微笑んだ
時間かけて真剣な顔で読書、
それでも追いつかずにいる。
昼夜を知らず、知識の面積を広げに
自分はひたすら学んでみる。
気が付けば、明日は一秒後なんだ。
夜も昼も数えきれないほどに
目の見えぬところで過ぎていた、
僕の裏で過ぎていた。
気が付けば、昨日は一秒前だった。
昼も夜も忘れられるくらいに、
目が見たって気が付かなかった、
小さな蟻が壁の片隅を通るように過ぎていた。
時間と言えば、年なんだが、
そこまで年齢を数えないから、わからなかった。
時間と言えば、物の移り変わりなんだが、
物理的な存在は動いたって脳裏を過る世界は
広がりつつ合って時間を概念にしたことがない。
気が付けば、明後日は24時間後だ。
23時の59分を我慢できれば、
それだけ残酷な時間を潰す戦いに勝てる。
その前に己の命を己の手で取れば、
求める一切も、望む夢も、
何もかも終わりなんだ。
どうすれば有利になるだろうと
悩み続ける。
秒ごとに時間を慎むよりも、
行動の有益さを考えつつある。
足の一歩一歩を床に踏む刹那たちまで、
脳の血管に流れる血は
自分を支えながら考える。
気が付けば、一昨日は24時間前だ。
23時の59分をその一秒を過ぎたことは
なんかよくできたと思うはずなんだが。
そう思うことはあるまい、
そう思っても思わないほうが多かろう。
求める一切も、望む夢も、
果たして近づけたんだろうか。
どうすれば過ぎた事を明日のためにできるのかと
悩み続ける。
秒ごとに時間を慎むよりも、
再行動か行動停止かその間をとるかまで
脳も体も考えつつ、纏めている。
指の関節まで一つの動きをするまえに、
まるで戦争時代のように
真面目に考えをする。
その手はその手だ。
後悔したことは過ぎたことだ。
前に起きてすらいない事は
予測できない展開で待ち望むんだ。
全ては予定どおりに動くわけじゃない。
予定どおりに動くものなら、
つまらなかろう、
人生に新しい物もなかろう、
予定通り以外の発見は価値があっても
無意味に思われ、大切さを失うだろう。
だが、予想外の展開は予定通りに入れられる。
全ては有益にすることはできない。
有益にできる人は神なら可能だろう。
人間らしく居られるのは、
人間と呼べる資格は、正にそれができないからだ。
だが、失敗した事は
有益に考えることはできる。
そんな時間の中を泳ぐ人間たちは
気づいたって
気づかなくたって、
予想したものも、
予測できなかったことも、
有益にしたことも、
有益にできなかったことも、
多様ならすべてを見ていって
時間の移り変わりを見ていく
自分の夢に近づいていく。
失敗してもそれでも
夢のために挑み続ける。
そんな有様の可愛らしさは
人間らしさなんだ。
気が付いたら、明日になった。
共に生き、共に死ぬ。
その間の時間は、
愛に包まれた優しい自分で居られれば、
有益にできなくたって
有益になるんだ。
そんなより愛に近づける人間になれたら、
失敗しても構わないさ。
例えるなら、
失敗を経て、別の底辺作者に適する慰みとか、
失敗を経て、別の貧乏な人間に適する言葉とか、
いずれは分かるだろう。
そんな絆で新しく人間の関係は結ばれるだろう。
新しい仲間同士になれるだろう。
そんな人間になれたら、
幸せなんだ。
そんな人間になれたら、
時に挑む自分は怖がらずに進歩できるだろう。
そんな人間になったから
勇気を以て書き出した
君に出会ってよかった、
僕は我らの出会いを
最も幸せな出会いだと
思っているんだ。
ようこそ、
時の詩へ。
そして、
ようこそ、
この世に二度とない
新しい絆へ。
気が付いたら、明日になった シンエンさま @shinennsama
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます