番外編その六十四 「同人活動と遺伝子組み換え」

1

 小池さん

「聖地で百回目が開催されるにあたって、同人界隈も騒がしくなっているわね」


 秘書さん

「サークルの方々の阿鼻叫喚どころか、印刷屋さんが悟りを開いている光景が目に浮かぶようです」


2

 小池さん

「だけど同人活動ってすごいわね。昔のIPやニッチなジャンルにまで手を出して大騒ぎしているなんて。だけど目本で一番知名度がある私の同人誌がなんで出ないのかしら? 私はいつでもオールウエルカムなのにさ」


 秘書さん

「総理が題材になったら、それこそ同人、二次創作界隈でのネタが尽きた証かもしれませんね」


3

 小池さん

「でもやり過ぎはダメね。それこそマメリカがやっている遺伝子組み換え作物みたいに


『農作物(創作物)はマメリカ製(版権持ち)以外から買うんじゃねぇ! 種(二次創作)を植えても実(金)がならないようにしてやったぜ HAHAHAHAHA!』


ってなっちゃうわよ」


 秘書さん

「ある意味これが健全なのですけど、そうもいかないのがサブカル界なのですから……」


 小池さん

「そういえば我が目本の民主主義だって、元をたどれば二次どころか、五次、十次創作みたいなモノだけど、それこそ大元から天文学的な版権料を請求されてもおかしくないのに、なんでしてこないのかしらね?」


 秘書さん

「大元の作成者、革命家、元首、国家が既に滅亡していますからね。民主主義に限らず、社会主義、共産主義も……」

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