番外編その五十三 「総理の結婚!?」
1
小池さん
「まさかあのチルドレンが結婚するとは思いもよらなかったわ。よくぞ世間やマスコミのみならず、このアタシの目を
秘書さん
「むしろ総理が真っ先に邪魔するから、あえて隠していたのでは……」
2
秘書さん
「とりあえず党としてはゴシップ記者やカストリ雑誌から彼らをガードすることに決定しました。『ざる・ころ問題』もそうでしたが、あることないこと書かれて国政に影響が出ては、かえって野党をつけあがらせることになりますからね」
小池さん
「ふぅ~ん。わかったわ。器はともかく未来の総理候補だからねぇ。よきに計らってちょうだい」
3
小池さん
「でもさぁ、アタシが言うのもなんだけどさぁ~、結婚ってそんなにいいのかしらねぇ~? ゴシップ記者やカストリ雑誌の目をくらます為に、アタシも一度やってみようかしら?」
秘書さん
「一国の総理がそのお考えでは、少子化に歯止めがかからないのも無理ありません」
4
カストリ雑誌『文笑心中』
【あの小池総理が結婚!?】
【お相手は小説投稿サイト『ヨム・カク』で連載中の
『自由が一番! ヘチマ党のアベ・シンゾーさん』の主人公、
『アベ・シンゾー』さん!?】
【『自由が一番! ヘチマ党のアベ・シンゾーさん』とは、平家の落ち武者でヘチマ顔の主人公が現代社会へタイムスリップしたあと、アベ・シンゾーと名乗り、製鉄所の便所掃除から総理へと成り上がる物語である】
5
秘書さん
「どぉ~~~するんですかぁこれぇ!? ヴァーチャルアイドルならまだしも、誰も読まないような小説投稿サイトの、さらに超ドマイナーな小説の主人公との結婚なんてぇ~~!!」
小池さん
「アタシに怒鳴らないでよ。自分でもなんでこうなったのかよくわからないんだから。でも何となく名前に引かれたのねぇ~。これが運命の相手に出会った時の『ビビビっと来る』なのかしら?」
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