番外編その二十 「オリンピック 5」

 秘書さん

「『路地裏スケルトン』不使用問題が、ほんの少し巷を賑わしていますね」


 小池さん

「あたしに言わせれば高知県、島根県、鳥取県、そして30以上の県庁所在都市より人口が多い『○田区』のなにが『路地裏』なのかしらね?」


 秘書さん

「総理がスケルトンに乗っている写真や、国庫から『目本ブランド育成支援事業』補助金を支給した割には、野党の間でも『ざる・ころ』問題よりも軽く扱われてますね。てっきり国会の場でダブル追求すると思われていたのですが……」


 小池さん

「いくら『○田区』が我が『醤油拉麺党』の独壇場どくだんじょうだからといって、『田○調○』の方々を国会の場で揶揄するわけにはいかないわよ」


 3

 小池さん

「それに『○田区』は連立している『塩タンメン党』創始者の生まれ故郷だからね。いくら野党の連中がアッパラパーでも、塩タンメン党を敵に回すわけにはいかないわよ」


 秘書さん

「あまり調子に乗ると東京3区や4区で議席を失ったり、連立を解消されますよ」


 4

 小池さん

「でもスケルトンとかリューズのソリって楽でいいわね。仰向けやうつぶせに寝ていれば進んでいくんだから。いっそのこと官邸から国会議事堂までコースを造ろうかしら?」


 秘書さん

「どうせなら官邸のベッドをソリにしましょう。総理が寝坊しようが、ちゃんと国会議事堂まで送り届けてあげますからね」

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