番外編その十.五 「オリンピック 2」

 秘書さん

「いきなり開会式に出席すると表明した時は私ですらびっくりしましたが……」


 小池さん

「一番びっくりしているのは、ほんの数日前に『総理は開会式には出席しない』って駄文を書いて喜んでいた、どこぞの誰かさんかしらね」


 秘書さん

「しかしよろしいのですか、出席なんかしたらそれこそ《謀自慰淫문재인》大統領がホルホルして、会談時にはここぞとばかりに我が国や総理を叩きに来ますけど?」


 小池さん

「仕方ないじゃない。トランプはエル○レムで手一杯だし、木偶の坊ペンス副大統領とちょっと挨拶するだけよ。むしろ暗殺を恐れて引きこもっている謀自慰淫문재인や《尿珍瓶Xí Jìnpíng》のメタボ親父達への牽制になるわ。なによ序列七位が出席って! 完璧な捨て駒じゃない!」


 小池さん

「それに胃が痛いのはむしろ謀自慰淫문재인の方ね。いきなり出席するとぶちまけたから、今頃議題の選定で大騒ぎでしょうに。あたしが来るって喜ぶのもつかの間、何も話が進まなければ、こちらは会談する義理は果たしたからこれ以上関わる必要はなし! 謀自慰淫문재인は国民から無能の烙印を押されてロウソク祭りへ一直線ね!」


 秘書さん

「ところで訪問にあたっての随員ですが、当初の予定通りコウノ外務大臣とエンドウ五輪相で?」


 小池さん

「それについてはもう決めたわ! えっと、エダノ、タマキ、オオツカ、シイ、カタヤマ、ヤマモト、ヨシダね。あれだけ人に行け行けと怒鳴ったんだから大喜びで随伴すると思うわ! そうそう、忘れちゃいけないカンとヲザワよ! この二人を連れて行ったらそれこそ涙流しながらマンセーするでしょうに!」


 秘書さん

「テロに対して死なばもろともの精神は尊いですが、むしろ、『どよどよ号事件』の時みたいに奴らは結託して政府専用機をハイジャックして、総理の身柄を手土産に某国へ亡命するかもしれませんよ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る