公約その十二 「電柱ゼロ」

小池さん

「これって、『電信柱ゼロ』ではなく『電柱ゼロ』ってことよね? 電話線の『電信柱』はそのままでいいってこと? だとしたら、景観や自然災害時の被害の拡大を防ぐ目的の為……という理由付けにはならないわね~」


秘書さん

「いやらしくにやけながら、サボる為のとんちを絞らないで下さい」


小池さん

「電柱だけでも都内で百万本以上。考えてみれば無駄な建造物ね。いっそのことWi-Fiみたいに、マイクロ波を目本中にまき散らして、各家庭で受信すればいいんじゃないかしら?」


秘書さん

「目本国民は冷凍食品ではありませんよ。総理」


小池さん

「だったら各家庭に発電施設を置くとか? ソーラーパネルとか、ガス湯沸かし器みたいに、ガス管を使った自家発電施設を設置するとか……」


秘書さん

「いずれも家庭用にコンパクトにするには技術的に未熟ですね。前者は天候に左右されやすいですし、後者は煙や匂い、火災の問題もあります」


小池さん

「もう! こうなったら、水洗トイレにつける水力発電器を、T○T○やL○X○Lに命令して造らせるわよ!」


秘書さん

「総理、いくらなんでもヤケクソになってませんか?」

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