永遠の絆

はなつきみぃこ

第1話 出逢い

りゅうへ


ねぇ、りゅう…元気ですか?

あなたと話さなくなってから、3ヵ月が経とうとしています。新緑の季節を、迎えたよ。


私は、青い青い空を見上げながら、りゅうとの1年を思い出していた。


朝の家事が終わると、私はスマホを手に取った。この頃の私の楽しみがSNSだった。

買い物帰りに見た、綺麗な青空を写真に撮ってから、たくさんの空を撮りためて、SNSに投稿することにした。その場で私はいつもとは違う、本当の私自身の言葉で、顔も知らない同じ趣味の人と会話することに夢中になった。そうすることで、日頃のストレスを発散させていたのかもしれない。


私は、義母の介護をしながら毎日を過ごしている。夫は単身赴任をしていて、平日はいない。代わり映えのしない毎日…当たり前と思ってしていたことだったが、時に孤独を感じ、寂しくそして虚しくなることも一度や二度ではなかった。りゅうと知り合ったのは、そんな時だった_____。


「綺麗な写真」…りゅうの写真を見た、第一印象だった。すぐにフォローすると、りゅうもフォローしてくれた。初めはお互いにコメントをしたりして、他の人と変わらない関係だった。よくやり取りをするうちに、自然と直接メールで話すようになっていた。

私は自分のことを名前で呼んでもらうことにした。家族以外の誰かに、名前で…しかも呼び捨てされるなんてことがなかったので、りゅうが私の名前を呼んでくれることはとてもうれしいことだった。

りゅうとの会話は、楽しくて時間を忘れ、毎日毎日メールで話した。私が私でいられる大事な時間…あっという間に、私の心の中はりゅうでいっぱいになった。


「最近の私…なんか変。

りゅうとのことは、ここだけのことで、現実じゃないことくらいわかってるの。だって、私…りゅうに会ったこともないし、何してるのか、どこに住んでるのかも知らない…そんな人に心を動かされるなんて、おかしいこともわかってる。」

「空気、表情、受け答えに必ず出るから気をつけて。」

ドキドキとハラハラの、楽しい毎日だった。

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