第二話 一周する

「かったるー。なんであたしたち生徒がグラウンドの草むしりやんなきゃなんないのー」

「そうよそうよ。学校が業者さん入れてやればいいじゃんか。ねえ」


「でもさあ。その業者さんて、どんな業者さんになるんだろ?」

「ええー? うーんと、お掃除屋さんとか?」


「お掃除屋さんの仕事には、草むしりは入ってないと思うなー」

「じゃあ、誰がやればいいわけ?」


「あたしたち」

「文句が一周して、自分の後頭部直撃してるし」



【おしまい】

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