呑める

 誰に憚ることなく味わえる酒。

 自由裁量とはこんなに素晴らしいものだったのか……。

 しかし、自主規制は必要だろう。


 退院したは良いものの、若いころと同様に半年に一度の検査を言い渡される始末。

 


 若いころといえば、アレだ。

 当時お付き合いしていた女性問題で、精神的に胃を蝕んだことがあった。

 お陰様でそれ以来、胃の痛みには敏感になっている。


 二十代前半の若者のはずが、年に数回も胃カメラを飲むハメに陥っていたものなのだから当然といえば当然なのかもしれない。


 だからこそ、気を付けなければならない。

 強い鎮痛剤は飲まない、処方箋もその点を医師に相談する徹底ぶりだ。だがしかし、薬効の弱い鎮痛剤は効きづらいのが難点だったり……。



 それでもお酒はやめられそうにない。

 これからは若干だが慎ましく、愉しむことにしよう。

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