CUT

汚れた詩

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①妻と男、性交渉のシーン


②部屋。一つの照明。椅子に座る夫。机に向かって勉強している。ああ遅かったね。ええ最近忙しくて。


③ベッドに入る二人。沈黙。


④妻と男、性交渉。男、妻にコスプレをするように指示する。えっ、それは。。。


⑤帰る。夫は同じように座っている。ペットを見るような目。食事は?まだだよ。なんだこいつは。


⑥台所に入り、野菜を切る。


⑦性交渉を終えた妻と男。ねぇコスプレやろうよ○○ちゃん。キモチ悪いあだ名で呼ばれる。


⑧帰る。夫は同じように座っている。


⑨テレビを付ける妻。何らかの竣工式?赤いリボンがハサミで切られる。夫が妻の膝にうずくまる。気に留めない顔で画面を見つめる妻。


⑩性交渉を終えた妻、帰りの電車で男から気持ちの悪いメールが送られてくる。


⑪帰る。部屋、電球が一つ。夫が声を発する。わらわらわら〜!妻わらわらわら〜!口論。「なんでこう毎日帰りが遅いんだ!」「忙しいのよ」「嘘だ!」「....実は上司に言い寄られて」そして妻から夫に職場の上司と関係を持ってしまったことが告白される。顔面蒼白になる夫。


⑫トイレに駆け込みゲロを吐く。


⑬夫を介抱する妻

「許せない。訴えるしかない」

「やめてちょうだい.....そんなことしても私の痛みは消えないわ」

「いや許せない。君をこんな目に合わせて」


⑭警察に相談の電話をする。「証拠がありませんね」


⑮本人の言質を取る計画を立てた。男性を追及し言質を取るための“台本”を作成する。後ろからそれを見る妻。


⑯夫が席を外している間、妻が台本データを男性に“誤送信”。


⑰「時間がたつと対策を取られる。今すぐなら男性も混乱しているはずだ。とにかく男性と会って言質を取ろう」


⑭台所へ行って取り出すハサミ。


⑮事務所に行く。男と対峙する。交わされる言葉。激怒する夫。男を殴る。気絶したところで切る。後ろから見つめる妻。冷ややかな視線。あーあ切っちゃった。


鳴り響くサイレン。


⑯妻「結婚すれば実家を出られる」「結婚なんて紙ッペラ1枚だ」との考えで小番被告と結婚した。しかし、学生だった小番被告を養う生活に疲れ、そんな際は「ペットのようなものだ」と考え、気を休ませていた。「一騎(小番被告)は『強姦や強制わいせつでの刑事告訴や民事提訴、弁護士懲戒請求をしたい』と言ったが、私にも(実際には拒まなかった)負い目があり無理だと思った。ただ彼の気の済むようにさせようと思い、黙っていた」。「一騎に殴られた男性が倒れ、チョキンという音がして、『あーやっぱり切っちゃった』と思った。止めなきゃと思ったが、ドラマのようで現実感がなく、動けなかった」。その上で「事件後も一騎への思いは変わっていない。ただ、騒ぎになったのでせめて名字だけは変えたいと思っている。人生をリセットして海外で美術の勉強をしてみたい、と考えている」




⑰夫「幼い頃に両親が別居し、寂しい思いをしてきた僕に、妻は家庭の温かさを教えてくれた。優しい性格が大好きだった。いまも心から愛している」「妻からは家庭の温かさなど多くのことを与えてもらった。早く司法試験に受かって、妻が与えてくれたもの以上のものを与えたいと思っていた」「今は妻の話が正確ではなかったことも知っている。男性には大変申し訳ないことをした。また男性の家族にも精神的打撃を与えてしまった。反省している」と謝罪した。そして「妻は今も毎週2回以上面会してくれ、約100通くれた手紙でも『罪を償った一騎を支えたい』といってくれている。妻のことは僕の命よりも大切に思っている。罪を償ったら、また一緒に妻と暮らしていきたい」

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