こちょうのゆめ

沙魚川

イントロダクション

 目が覚めると、そこはベットの上だった。

 どこか違和感あるようなないような、落ち着くような落ち着かないような、私はここを知っているの?

 いや、知らない気がする、ようなしないような。

 頭が働かない。

 少し周りを見渡して状況を確認する。

 広い部屋、天外つきのふかふかベットにふかふか枕、クッションもいっぱい。私は今そのふわふわベットに上体を起こして座っている。部屋は明るくて、カーテンは空いていて、あれ、窓大きいすごい。太陽まぶしい。

 下を向くと上体を起こしたことによって少し折れた太ももの上の布団の上に畳んだのが少し崩れたようなタオルが落ちている。刺繍がかわいい。

 タオルをさわると若干濡れている。

 だんだん頭が働いてきて一つの答えが出てきた。

 私は熱を出して看病をされていて寝ているところから目が覚めた。我ながら名推理だと思う。

 あれ、私って誰。

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