第2話
私の先生はいつも私だけを教室に居残りさせる。それは誰にも知られてはいけない秘密の授業だから……。
先生は嬉しそうに私の足元へ
きっと私は先生に恋をしていた。だからこんな風に呼ばれて、靴を履いては脱がす。そんな異常とも取れる行為も、秘密を共有できるひと時に、胸を焦がした。
でもね、見てくれないの……。
一度もよ。たったの一度も先生は、私と視線を合わせてはくれない。
バカな話。自分で自分の脚に嫉妬したわ。
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