オオカミの友達
ウサギの部隊があっさり負けた事
そのほとんどが殺されたと言う報告
ウサギ族は恐怖した
そして、自分たちがオオカミ族にしてきた事を後悔した
ウサギ族には3つの大きな町がある
ウサギの国とオオカミの国をつなぐ桟道のそばにある
砦の町 カラ
ウサギの国の中央にある
農業の町 クラナ
オオカミの国から最も遠い
港の町 インバ
砦の町から出たオオカミの群れは
今、農業の町クラナに向かっていた
オオカミの群れのリーダータキが
奴隷として過ごした場所だ
クラナのウサギ族は仕返しに怯え、港町インバに逃げ出した
港町インバはウサギの国の中で最も大きく
ウサギ族の統領のメヒジが住んでいた
そして、オオカミ族の奴隷ヤロが住んでいた
港町インバのオオカミ族の奴隷は、農業の町クラナに比べて
暮らしぶりは良い
鎖などはつけていない
ヤロはインバで生まれたオオカミ族であった
文字が読め、航海術、交渉術にも長けていた
そして、弓が得意だった
ヤロの事は統領のメヒジもよく知っていた
外洋に出た時、異国人と交易をする時
最も頼りになる男と考えていた
身分こそ奴隷であったが、
海に出れば、ヤロを頼りにし
みんな彼の指示に従った
統領のメヒジはヤロを館に呼んだ
ヤロの親は、ヤロに言った
『殺されるかもしれない
逃げてはどうだ』
ヤロは言った
『大丈夫
メヒジ様は賢い
よく分かっておられる』
館にやって来たヤロにウサギ統領のメヒジが話す
『自分たちの行ってきた罪を、償わなければならない時が来たようだ
だからと言って、このままタキに滅ぼされる決断はできない
ヤロよ、このインバの町を救ってくれないか
私は、ウサギとオオカミが協力できる世の中を望んでいる』
『私も、オオカミとウサギが仲良く暮らせる世の中を望みます』
ヤロは言った
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