オオカミの襲撃

これは、ただのオオカミ族の一人の奴隷の脱走で終わらなかった





それから、2年後

恐ろしい事に、タキの決意は揺らぐ事はなかった


タキは若いオオカミを集めて

群れを作り行動するようになっていた


そこには、ウサギ族の奴隷がいた

その光景は、今まで大陸に存在しなかったものだった


体の小さなウサギ族は、縄でつながれ

武器を作らされていた

いずれ、ウサギ族に向けられる武器である




オオカミの国とウサギの国を結ぶ間には細い桟道がある

桟道のウサギの国の入り口には、砦の町カラがあり

ウサギ族の奴隷狩りの部隊は、ここららオオカミ族の国に出発する

そして、鎖をつけて弱らせたオオカミ族を連れて帰ってくる


オオカミ族の襲撃は、この砦の町を落とす事より始まった





ある時、ウサギ族の奴隷狩りの一行が襲われた

オオカミ族の群れに追われていた

オオカミ族は群れをつくらないし、大した武器も作れない


オオカミ族の群れはは、ウサギ族に追いついたがウサギの兵隊を抜き去り

カラの砦の門を走りに抜けカラの町に入りこんだ

慌てて門は閉じられたが、

町に入り込んだオオカミ族の群れは、その場のウサギ族の群れを槍で皆殺しにした

再び、門はオオカミ族の者によって開けられ多くのオオカミ族が入ってきた

その中にはタキがいた


他のウサギ族はカラから逃げ出し、あっという間に

桟道につながる砦の町カラは、オオカミ族に占領されてしまった

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