不幸な教祖

私はとにかくついてない

しかし、不幸がある水準を超えた時


笑いの神様がいると言われるようになった


不幸は笑いのネタにできる


不幸なネタはよくウケる

私は生活から不幸を探し始めた




『私はついてない男です

 傘を忘れたら、雨がふりはじめます

 傘を持っていけば、盗まれます』


『仕事でいつも怒られます

 「この下手糞ー」って怒鳴られるんです

 そして、そのたびに、昔の彼女の事を思い出すんですよ』


『友達がいないんです

 この前、捨て猫がいたんです

 かわいそうだなーと思って拾って帰ると病気もってる事が分かるんです

 しゃーないなと、おもって治療代を払うんですけど

 元気になったら、他の猫と一緒にでていってしまったんです』


『この前は、身に覚えのないアダルトサイトからの請求があったんですよ

 不幸な事は続くなーと思って、警察に届けたんです

 でも、よくよく事情徴収してる中で、このアダルトサイトに身に覚えが出てきたんです

 最後に、警察の人にちゃんと払ってくださいねって言われました

 めっちゃはずかしい』




まんなかランドの2人が、ネタで紹介してくれたおかげで、

不幸な男をみんなが知るようになった


今では、不幸な男を、みんなやさしくしてくれるようになった


正直、今は、そんなに不幸ではないのだが

一応不幸だという事で、人には言っている

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