【メニュー1】男子高校生はバイトを探す!
・《ケモミミメイドは誰ですか!?》- 1 -
「お帰りなさいませ!”ケモミミメイド喫茶モフィ☆”へようこそ!」
今日も自動ドアをくぐり、来店してくる数々のお客さんたち。
彼らをもてなす為、今日も”僕”は歓迎の挨拶をする。
ここは、秋葉原の電気街。
絶えず騒がしい都会のど真ん中。
いまや、オタクの街と言われるこの場所で、”僕”の初仕事は始まった。
というか、”始まってしまった”…!!!
今思い返せば、何でこうなったのか。
どうにかして、回避する方法はなかったのだろうか…?
何で僕は、”メイド服”を着ているのだろう。
何で僕は、”猫の付け耳”をしているのだろう。
何で僕は、全力で招き猫のポーズを決めているのだろう…。
だ…ダメだ!深く考えるな!
これ以上考えると僕がダメになっちゃう!
「あ…あの!アンタが噂の、新人メイドの”のぞみん”?」
「はい!そうですにゃん!ご主人様は…初めましての方かにゃん?」
「あの、この名刺を見てきたんですけど…!」
「あっ!この名刺を見せるとドリンクがサービスされるんだにゃん!ではでは、お一人様ご案内にゃーん!」
今のご時世“にゃん”なんて語尾を、使う人がいるのだろうか?…いや、いたらごめんなさい。
まあでも不思議と、この仕事にも慣れてきてしまった自分がいるのだけれど。
あ、そうだ。まだ本題を話してなかったや。
まず話さなきゃいけないのは、今年で16歳を迎える僕がなぜ、”女装メイド”の”のぞみん”になってしまったのか。
まずはそこから、話し始めようと思う―――――
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます