・《婚約解消の作戦ですか!?》- 1.5 -
『お待たせしましたにゃん♡ご注文を承りますにゃ♡』
「ノゾムの奴、思っている以上に馴染んどるのう。」
「……さすがの適応力…。」
『えーっと、『愛情たっぷり♡ふわふわオムライス』と『真心いっぱい♥こくうまカレーライス』だにゃんね!?承りましたにゃ!少しだけ、待ってて欲しいにゃあ!』
「あのプリプリ具合、普段のノゾムからは考えられないほどにプライドを捨てておる。プロ意識高すぎるのう…。」
「……いや、待つんだ教授。よく見ろ、望の顔を。」
「むう!?し…死んでおる!完全に目が死んでおるぞ!?廃棄処分される規格外の魚のようじゃ!」
「……相当、停学になったのが響いたんだろうな…。」
『お待たせしましたにゃん!こちらが『愛情たっぷり♡ふわふわオムライス』!そしてこちらが『真心いっぱい♥こくうまカレーライス』になりますにゃん!お口に合うと、のぞみん嬉しいにゃん♡』
「それにしても財団よ。今回の件、聞く限りだとノゾムは完全に巻き込まれただけのようじゃが…。」
「……上級生に手を出したのは事実だが、見ていたワタシや
『のぞみんがケチャップでお絵描きしちゃうにゃ!何かリクエストはあるかにゃー?』
「新学期早々女装してメイド喫茶で働き、挙句の果てには停学とは…。キッカケを作ったのがワシという点でも罪悪感が…。」
「……教授が気に病むことはないだろう。本人も金には困っていたことだし、それに…。」
「それに…なんじゃ?」
『萌え♡萌え♡にゃー!にゃー!お絵描きだにゃー!♡』
「……本人も、クッ…楽しそう…ククッ…じゃないか…。」
「財団!?紙袋越しで見えないんじゃが、おぬし絶対笑っとるじゃろ!?ノゾム見て笑ったじゃろ今!」
「……わ…笑ってなんかない。」(プルプル震えている財団)
「絶対笑っとる!お主、メイド喫茶でそれはご法度じゃぞ!」
「……す…すまない。余りにも
「悪魔じゃなお主…。ワシも巻き込んでしまった手前、何も言えんが…。」
「……そんなことより、そろそろ閉店の時間だ。こちらもこちらで、
「何事も無かったかのように話題を変えよった!まあたしかに、ノゾムの件しかり、かなかなの件しかり、光明は御剣殿だけじゃからのう…。」
「……噂をすれば、
「うむ。ならば本題に入るとするかの。」
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