・《メイド喫茶は採用ですか!?》- 1.5 -


「財団…例の件、上手くいったようじゃの…。」


「………計画通り。のぞむはやはり、『モフィ☆』に目をつけていた。」


「まさかノゾム側から喫茶店なんて話題が出るなんて思わなかったのじゃが、好都合じゃ。計画は何も変わらない。」


「………しかし、望は女顔にコンプレックスがあるようだ。そんなに上手くいくか?まあワタシも、初見で望を女だと勘違いはしたが…。」


「ワシの計算に間違いはないのじゃよ財団。ノゾムは間違いなく、『モフィ☆』で働くことになるじゃろう。」


「………確証は?」


「ノゾムの持つ、男難の相じゃよ。あやつの周りには妙な男が集まるからのう…。まさに真正の男性キラーじゃ。」


「………。そういえば、モフィ☆の店長は相当の変わり者だった気が…。教授、まさかそこまで計算に・・・?」


「いぐざくとりーじゃ。ワシはあの店を1位にしたい。その為には、天性の才能を持ったあやつが必要なのじゃ…!」


「………!?教授…恐ろしい奴!」


「ふふふ…。ワシたちは、恐ろしい可能性を持つ獣を生み出してしまったのかもしれないのう…。ふふふ…ははははは!」


「何笑ってんだ?教授。それに財団も。」


「ふぇっ!?あ、アツシ!?部室にはノックをしてからとあれほど…!」


「ん?あーすまんすまん。にしても二人で何やってんだ?まぁた変な研究の話でもしてたのか知らんが、俺は先に帰るからなー。」


「へ、変な研究とは何事か!これは…って、いない!?あ、アツシ!待つのじゃ…、ワシも一緒に…!」


ダッダッダッダッ(篤志あつしを追いかける音)



「………もう結婚しろよ…。」


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