第184話

「く、」

 あの時の悲鳴と絶叫が今も 

脳裡に焼き付いていた。


《ミオ、公平、飯野・・・、

あンたたちは、あの後、逃げる

ように、海外へ留学したり、

東京の学校へ転校していった。》


「うう・・、そうだ。あたしは、

あの後、二年間、アメリカへ

行っていた。」


《ケ、第4小学校に残されたのは

、マモルひとり。大惨事の

当事者として、ねぇ。》

「うう・・、」


《人殺しって、揶揄(やゆ)され

て、後ろ指をさされて、

それでも、笑顔を絶やさな

かったよ。あの子は、ねぇ。》


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