第114話 告白

 アスカを前に全てを

暴露(さら)け出すのか。


 あの忌(い)まわしい過去を・

・・・、

「ひと月前・・赤い月の深夜。」

 あたしは絞り出すように

呟いた。

「湘南で車を運転していた大学生が

惨殺される事件があったンです。


「湘南で・・・?それが、

公平くんなの。」


「はい、そして、昨夜・・・

また・・・」


「飯野くんって人・・・・」

「そうです・・・・。彼も、

小学校の時の同級生でした。」


「え、そうなの・・・。」

「だから・・・、次は、

あたしなんです。」

「な・・・?」

 アスカが驚愕の表情を浮かべた。

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