第37話

 悲鳴と怒号が交差した。

 アメリカン・ポリスは逃げようとする飯野を執拗に追い回し警棒で顔面を叩き潰した。

 もはや、動かなくなったむくろを判別出来ないくらい叩き続けた。


 その時、着信メロディが聴こえた。

 偽警官は、そのスマホを手袋をした手に取った。


 着信画像には、《シュン》と記されてあった。

 偽警官は無言で、その画面を見下ろし、すぐさまそのスマホを地面に叩き付け何度も踏み続けた。

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