第28話 九鬼神 天真《テンマ》

 神倉市、山と海に囲まれた自然豊かな住宅街だ。

 近くには神倉大学のキャンパスが広がっていた。

 

 住宅街で、ひときわ、目立つ大きな屋敷があった。

 九鬼神邸だ。


「ねぇねぇ、クッキー、見てよ……

 見てくれよォ~~ー……😆🎶✨」

 静かな佇まいの屋敷の中で明らかな異物が騒いでいた。


 ホラー作家のジョー・ダンだ。



 リビングで読書を楽しんでいた九鬼神 天真テンマは美しい眉をひそめ苦笑した。


「おい、クッキーって、呼び方、何とかしろよ。仮にも、僕は超常現象研究家だぜ」



「ンな事、ど~だって、い~んだよ。

 ホラ、これ、ミオりん……😁✨🎶✨」

 ジョーは、九鬼神の目の前でスマホの画像を見せた。



 そこには合コンの時に撮った石動イスルギミオの笑顔が映っていた。





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