第14話 冗談は名前と顔だけ

「まぁね……😅💦💦 フッフフ」

 おしとやかに笑って誤魔化した。

「奇遇だね。オレもフリーなんだ…😆🎶✨」


「ウッフフ……😅💦💦」

 って、何が奇遇だ。

 冗談は名前と顔だけにしておけって。


「あ、そ~いやぁ、今夜の月、見た~?

 赤い月だったジャン」

 知るか~。赤だか、青だか。黄色だか……


「あ~、そうなんですか~」

 でも優等生のあたしは、調子を合わせた。


「赤い月夜は、犯罪が多発するンだぜ~。

 知ってたァ~ー?」

 だから、知らね~って……。

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