第2話

「聡子…何か飲むか?」


《えっ!ここで?

ゴミ臭く成るから要らない》


「あのな…お前が勝ってに遊びに来てから…そりゃないだろう」


《ジャーン!》


「何だよ、その紙袋?」


《ハイ…是は掃除道具です…》


「掃除道具って…お前、この部屋…掃除するのか?」


《です!》


「です!って…ここは俺の部屋だぞ」


《あら…掃除されて綺麗にされて…何か困る事でもある訳!》


「そんな困る事は無いけど!」


《汚い寄り、綺麗な方が良いじゃん

では早速、家宅捜索から始めます!》


「聡子…ちょっと待てよ!」


《大丈夫!何が見つかろうと

お母さんには言わ無いから

さっきの物音は押し入れを開け閉めした音のような…?

と言う事で押し入れが怪しい!》


「聡子…勘弁してくれよ!」


《ジャーン!

押し入れの中を拝見!


ジャジャーン…!

物証発見…


ふうん…今の大学生はこんなの勉強してるんだ…偉いねえ…お兄ちゃんは(笑)

お兄ちゃん…中身、見ていい?》


「ダメ…其れは子供の見る物じゃ無いから…ダメ!」


《ありゃ…無修正って書いてあるけど……

何が無修正なのかな?》


「ダメだって!」そう言い、奪い取る様にしてその本を取り上げた


《アハ…綺麗な金髪の外人女性の本が出て来ました…

是も無修正って……》


「あっ!其れも駄目!」


《あのね…お兄ちゃん!

これじゃあ…お母さんが心配するのも分かるわ》


「お前…お母さんに頼まれて…ここに来たのか?」


《そうよ!

でなけりゃ…誰がこんな汚い部屋に来るもんですか》


「そうか…お母さんが…俺の事を心配してな!」


《なので…私しには色々と権限が与えられています

お兄ちゃん!正直に白状してね

…いったい、この様な無修正の本が何冊あるの?》


「全部で六冊!」


《六冊も持っているの?信じられない!》

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