第42話 新しい仕事を覚えます

【呼び出し】

課長が話があるとのことで、行ってみれば菊永さんが。


宇野課長「加藤さん、そろそろ慣れてきたと思うし、前の人がやっていて菊永さんにお願いしていた分析を、加藤さんに担当してもらおうと思うのですが」


菊永さん「そんなに難しくないし、依頼が来る量も少ないから、月 1回か 2回くらいですよ」

加藤さん「はい、頑張ってみます」


加藤さん「覚えても期間が空いて、忘れてしまいそうな気もしますが」

菊永さん「ちょうど今、依頼があって、そこまではやってもらおうと思っていますので、最初の依頼までは覚えていれますよ」



【作業標準再び】

菊永さん「今の依頼の締めが 10日後なので、それまでに覚えてもらいたいんですけど、加藤さんの分析の都合とかはどう?」

加藤さん「とりあえず、今日できるだけやって、明日空けられるようにします」


菊永さん「じゃあ、私も明日、時間取るようにしますね」

加藤さん「お願いします」


菊永さん「作標を読んでおいてもらいたいんですけど、場所は分かります?」

加藤さん「この前は、藤沢さんに頂いたので」


菊永さん「サーバーのどこにあるか教えますね。全部同じ場所にありますから、他の分析を覚える時も、そこから探してもらえばいいので」



【寝そう】

加藤さんが覚える分析は、以前に菊永さんがやっているのを見た粘度測定です。


2本の標線間を流下する時間をストップウォッチで計測します。


加藤さん「これ、待ってると眠くなりますね」

菊永さん「長いと 10分くらいかかりますからね」


菊永さん「でも、タイミングを逃してしまうと、そのせっかく待った時間が無駄になりますから」



【引き継ぎ完了】

無事に 3回の訓練を終え、来ていた依頼の報告もして、ノートももらって、引き継ぎ完了です。


菊永さん「これから、二つの担当頑張ってくださいね」

加藤さん「はい」


加藤さん「次の依頼が来た時に、忘れていないといいんですけど」

菊永さん「私がいなくなるわけではないので、何かあれば聞いてもらえれば」


加藤さん「お願いします。まずは、依頼が来ているのを見落とさないよう気をつけます」

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