第21話 ガッカリしなくていいように
【壊さない為にも】
藤沢さん「自動で測定はしてくれるんですけど、ちゃんと測定できるように、準備はしておかないといけないんですよ」
藤沢さん「測定が終わっているから、解析しようかとやってきて、出来てなかったはガッカリですからね」
加藤さん「やったことあるんですか」
藤沢さん「そんなにひどいのでは、ないんですけどね。ちょっとデータが変になって、やり直したことが、ね」
藤沢さん「その時は大丈夫だったんですけど、装置が壊れることもありますし。そうなるともっと大変ですから」
【洗浄はちゃんと】
藤沢さん「まずは、シリンジ洗浄用の溶剤がきちんと入っているか。洗えないと、前のサンプルと混じったデータになります」
藤沢さん「乾いて、固まって、シリンジが動かなくなることもあるので注意してください」
藤沢さん「入っているように見えても、針が底まで入るわけではないので、下のここまでの線よりは上になるように」
藤沢さん「もちろん、サンプルも針が届く量、必要ですからね」
【その他注意ポイント】
藤沢さん「最初の三つは、検量線用です。使いまわしていますが、きちんと量があることを確認してください」
加藤さん「少しずつ、濃くなっていかないんですか?」
藤沢さん「その為の標準サンプルでもあります。標準サンプルの結果が変わりますから」
藤沢さん「移動相の量もきちんと確認しておいてください。ガロン瓶、半分くらい使います」
見せてもらったガロン瓶には6割くらい入っています。
藤沢さん「今日はありますので、作り方は今度教えますね」
【測定開始】
藤沢さん「一つの装置で、一つの項目しか測定しませんので、測定条件はいつも同じものです。一応、条件ファイルが同じものか確認しておいてください」
藤沢さん「ここでオートサンプラーのどこにどのサンプルかを入力するのですが、間違えないように。どこで違ったかわからなくなって、やり直しになったりしますので」
藤沢さん「あとは、スタートすれば自動で測定してくれます」
スタートすると、オートサンプラーが動き出しました。
藤沢さん「結果が出るのは明日ですので、今日は、昨日かけて帰ったのを、説明しながら解析しますね」
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