第19話 お勉強開始
【お勉強開始】
二日目、今日は藤沢さんに仕事を教えてもらう予定です。
藤沢さん「作標は読んでくれた?」
加藤さん「はい、一応」
藤沢さん「何かわからないことは、ありました?」
加藤さん「読んでいる限りは。ただ、やってみると色々出てくるのではないかと」
藤沢さん「まあ、そんなものですよね」
やってみて、ようやく気付くわからないことは、よくあるものです。
藤沢さん「今日は、説明しながら、作業しますね。加藤さんは一緒に、一つだけやってみましょう」
加藤さん「はい。よろしくお願いします」
【ノートについて】
藤沢さん「まず、ノートですが、分析項目毎に別のノートを使います」
そう言って、このような感じと3冊ノートを見せてくれます。
藤沢さん「人ではなく、分析項目毎なので、たまにヘルプするときは同じノートを二人で使用したりします」
そう言って、開いて見せてくれたページには筆跡の違う字があります。
藤沢さん「ノートはボールペンで記入してください」
加藤さん「大学でもそうでした。修正したら、修正したことがわかるように、ですよね」
藤沢さん「修正は二重線で、いつ誰が修正したかも記載します。当然、消えるボールペンはダメです」
【加藤さんがやってみるサンプルは】
藤沢さん「今日、加藤さんには標準サンプルでやってみてもらいます」
そう言って、このサンプルねと、見せてくれます。
加藤さん「何かの規格で、決まっているんですか?」
藤沢さん「会社内の決まりです」
藤沢さん「一度に処理するサンプルには、必ずこの標準サンプルを入れで作業します。なので、依頼で一つのサンプルを測るだけでも、二つやらないといけないんです」
藤沢さん「いつもやっている同じサンプルが、いつもの値になっているから、一緒に作業したサンプルの値も信じられる、という考えです」
【チェック】
まずは、天秤でサンプルを量りとるところから。天秤はこっちと案内してくれます。電源が入っていないのを見て、何か思い出したご様子。
藤沢さん「最後の見回りで電源を消していて、朝、最初に使う人が入れてます」
電源ボタンを押します。
藤沢さん「天秤がちゃんとした値かも毎日チェックしていて、電源を入れたらキャリブレーションをかけます」
こっちは長押しと、実演します。
藤沢さん「チェック用の分銅がここにあるので、その重量を記録用のノートに書きます」
電源を切るのは、チェックがすんでいるのかどうかもわかるようにとのこと。
加藤さん「100gの分銅でも、ピッタリ100gには、ならないんですね」
藤沢さん「99.9885くらですね。99.97台になったら、社員さんに相談してください」
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