第12話 送別会ネタ

【遅刻魔】

送別会開始予定時刻がせまり、続々と集まってきています。


幹事さん「いつも遅刻のあいつは、どうせ遅刻やろうし、時間になったら始めよう」

加藤さん「会社で先に、お世話になりましたって挨拶してくれたんですよ」


加藤さん「なので、今日の送別会は遅刻せずに来てくださいってお願いしたんです」

幹事さん「で、ちゃんと来るって?」


加藤さん「それが、善処しますって。遅刻前提ですよね、これ」



【代わり】

送別会では、加藤さんがいなくなったら、大変だよという話も出てきます。


会社の人「色々加藤さんに任せちゃっていたことあるんで、大変になりますよ」

加藤さん「サーバーに色々ファイルをまとめて入れてありますので、探してみてください」


会社の人「で、課長、加藤さんの代わりの人は来るんですか?」


加藤さん「それは、私が悲しいのでやめてください」

課長さん「そんな余裕あったら、加藤さんにいてもらうって」



【指名】

開始時の挨拶は、課長さんだったわけですが、もう一人、終わりに必要です。


幹事さん「加藤さん、加藤さんに特にお世話になった人に挨拶してもらおうと思うのですが、誰ですか?」

加藤さん「そうですね、幹事さんですかね」


幹事さん「俺以外で」

加藤さん「ずるい」


幹事さん「幹事の特権です」



【締めは加藤さん】

当然ながら、最後は加藤さんに挨拶がまわってきます。

幹事さん「では、最後に加藤さんお願いします」


加藤さん「今日は朝礼で一言挨拶をしまして、もちろん送別会もあるだろうなと思ってまして、一日で二度、同じメンバーに同じことで挨拶というのは、なかなかハードルが高くてですね」


加藤さん「同じことを喋るわけにもいけませんし。とまあ、前置きはこれくらいにしまして、本日は、送別会を開催していただき、ありがとうございました」


加藤さん「明日から、新しい職場でも頑張ろうと思います」

そう、月の変わり目は週末とは限らないのです。

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