第134話

「いつか、みんな、笑い合えると良いね」

「ああ、そうだな」

 そのまま、二人は黙ってしまった。


 近くを通る車の音だけが、やけに耳をわずらわせた。

 胸がドキドキした。

 意を決しオレは舞美を見詰めた。


「オ、オレさぁ……」

 声が掠れた。


「え……?」

「ずっと、舞美の事、好きだったンだ!」


「うん……、知ってたよ」



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