第115話 刺し違えても

 オレも身につまされる思いだ。

 文孝が亡くなった後、オレがターゲットにされたのだから……


「ふゥ~……」

 文孝の祖父が大きなため息をついた。

「わかったよ。全て話そう!」

 セキを切ったように話し始めた。

「あの夜、阿久堂を学校まで呼び出したのは、ワシだ……❗❗❗」


「はい……」静かにリオが頷いた。


「初めっから、刺し違いても……

 アイツを…… 阿久堂を殺してやろうと思っていた」


「……」

 オレもリオたちも無言で頷いた。

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