第105話

「だけど……、ここにいる5人全員が、力を合わせたら重たい阿久堂でも持ち上がるん

じゃないのかなァ~ー……?」


「な……!?」

 一斉に舞美たちの顔色が変わった。


「女子高生アイドルたちが野人中西に綱引きで勝ったようにね」


「ぬぅ……!」

 金沢の祖父も唸った。


「な、何、言ってンのよ」

 メイが目くじらを立てた。

「なんの証拠もなしに……、私たちを疑うの!!」


「いや……」

「キミはワシらだけでなくこんな可愛い女の子たちを疑うのかね?」

 祖父が僕を睨んだ。


「べ、別に、そう言う訳じゃ……」

 重たい沈黙が辺りを支配した。

 嫌な雰囲気だ。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る