第98話

「あの時も、言っただろォ~……」

 オレは舞美の大きな瞳を見詰めた。

 舞美は、挑むように睨み返した。


「舞美とはクラスが違うけど幼なじみだ……

 でも樹理やメイとは、クラスは同じだけどまともに話した事もない。

 それなのにナゼか、あの日、オレんで樹理のバースデーパーティが開かれた」


「そ、それは……」

 樹理は困惑した表情を浮かべた。


「ノアが阿久堂たちにイジメられて死にそうな顔だったからよ」

 すかさず舞美は割り込み、かすかに眉をひそめて言った。

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