第95話 マネキンか

 舞美たちによって、なかば強引に学校へ向かった。寝惚ねぼけたように頭がボーッとした。


「早く早くゥ…」舞美が俺の手を引っ張り、

妙に急がせた。


 オレたちは校庭に入ると校舎に何か、ぶる下がっているのを見つけた。


「あ、何、あれ……?」

 メイが指を差した。


「え……?」 

 よく見ると、校舎の4階に人らしきモノがぶる下がっていた。


「ン…、マネキンか……?」

 まさか本当に人だとは思わなかった。


 誰かが、イタズラでマネキンをぶる下げているのかと思った。

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