第66話 チャリティしてくれよ~!

「悪いけど、ノアちゃん、3万ばかり貸してくれよ。この前、靴、盗まれて、さぁ」

 高山は勝手にオレのポケットへ手を突っ込んで財布を取り出した。


「うっぐぅ……、な、ないよ。

 さ、3万なんか」


「チ、ナンだ~! 2千しか入ってねぇジャン」

 高山は財布の中身を確かめた。

 全部、自分のポケットへしまった。

「ぐぅ、それは……」


「ケッケケ、ノアちゃん、オレら貧乏プアーなんだからァ~、チャリティしてくれよ~!」

 小森はネコ撫で声をあげた。


「なぁ~、ノア。頼むぜェ……!!」

 阿久堂は、さらに絞めつけた。








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