第17話

「ま、いずれ誰かに殺されるとは思ったけどね」

 オレは他人事のように呟いた。


「おい、ノア。それは言い過ぎだろう」

 学年主任が怒っていた。


「そうよ。そんな事、言ってられるの」

 リオが大きな瞳で見詰めた。

「フゥン……」

 オレは苦笑いを浮かべた。


 確かに彼女の言う通りだ。

 オレも重要参考人の一人だ。


 何しろ、阿久堂には、毎日、イジメられていたンだから……。

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