一匹狼の事件簿

みずかん

第1話 野生

真夜中のさばんなちほー

虫の声が小さな演奏会を開いていた。


サッサッサッ


「・・・きゃっ!なっ、なにっ!?」


ゴスッ






―――――


朝になったさばんなちほー


何時もの平穏とは異なり、物騒になっていた。



「ご苦労さま」


黄色い線をくぐって、現場に近づいた。


「あっ、警部、おはようございます」


「朝早くからご苦労、リカオン」


「キンシコウさんが呼んでますよ」


「わかった」


死体のすぐそばで、腕を組んでいるキンシコウに声を掛ける。


「おはよう」


「あっ、おはようございます。先輩」


「被害者は?」


「こちらです」


と、目線を下にやる。


「・・・・、野生動物?」


そこには赤い血を流し伸びている動物の姿であった。


「被害者はアードウルフ、死亡推定時刻の特定は時間が掛かりそうですね...」


「おい、野生動物が殺されたのか?」


「いえ、聞き込みをしたリカオンによると彼女は昨日までフレンズだったそうです」


「昨日まで...、という事はセルリアンに食べられたショックで地面に強く頭をぶつけたとかいう

事故死じゃないのか?」


「その可能性も無くはないかもしれませんが・・・」


「ちょっと!勝手に入らないでください!っちょ...」


リカオンの声が聞こえた。


そして、二人の目の前に居たのは...


「犯人は・・・ヤギね!」


「おやおや...」

呆れた顔でキンシコウが言う。


ヒグマは少しイラついた表情を見せた。


「私も警察の仲間だってコト忘れないで欲しいな。

ヒグマ警部、キンシコウ警部補」


そう言って彼女のすぐ後ろから声を掛けた。


「タイリクオオカミ・・・」


息苦しいように、ヒグマが名前を呼んだ。


「単に、頭をぶつけたんじゃない。殺されたんだ見ればわかる」


会うなり挨拶も無しに、自分の考えを披露した。


「そう!殺されたのよ!ヤギにね!」


アミメキリンが自慢気に腕を組んで言った。


「はいはい、お見事だね。

冗談はさておき、殺された後にセルリアンに襲われた、と考えるのが自然じゃないのか?」


アミメキリンを適当にあしらい、話を続ける。


「セルリアンに食べられたフレンズがいきなり野生動物になった事を自覚しひっくり返るか?」


「セルリアンに食べられるとフレンズは元の姿に戻り...記憶を失う、でしたよね」


キンシコウがオオカミの目を見ながら言った。


「そうよ!記憶を失っている筈なのに、自分がフレンズだった事を思い出すことはオカシイわ!」


アミメキリンが先ほどと同じようなポーズで言った。


「問題は、誰が殺したかだが・・・」


オオカミが話を続けようとすると、


「捜査権が無いお前の出番はここまでだ。大人しく自分の部署に戻れ。

パトロールでもしてな。あと、めいたんてーさんもな」


とヒグマがオオカミとキリンの背中を押し、現場から追い出した。


「ハァー、仕事熱心なことだ」


と呆れたようにオオカミが言う。


「どうもありがとう」


棒読みに礼を言って、戻っていった。


現場に戻ったヒグマに対し、キンシコウは、


「さっきの“めいたんてー”はどっちの“めい”ですか?」


と尋ねた。


「勿論、“迷う”の方に決まってる」


声のトーンを落とし冷たく言った。






一方二人は現場を離れ、歩いていた...


私はジャパリ警察の警部でありながら、こういった事件を捜査する、

通称“捜査一課”には属していない。元は、捜査一課だが・・・

今は、エリア安全課とか言うエリアのパトロール、監視、相談をするだけの

ふざけた所に飛ばされている。

まぁ過去にあんなことをすればなぁ・・・。


過去の話は置いといて、今は事件だ。


ヒグマはああいっていたけど、首を突っ込ませてもらう。


私は先程も言っていたように、捜査権が無い。

だから、一般人でもあるアミメキリンに協力してもらう。


彼女は自ら探偵を名乗っていながらもお世辞にも、天才とは言えない。

俗に言う“迷探偵”である。


彼女は私の事を相棒だと思ってる。


「オオカミさん、まず何をしますか?」


「一旦暑に戻る。あんたはここのフレンズに聞き込みでもしてな」


「聞き込みですね!わかりました!」


パシリの様に扱えるので、都合がいい。


―――――


ージャパリ警察署本部ー


タイリクオオカミは、鑑識課に足を運んでいた。


私の姿を見掛け、声を上げた人物がいた。


「あっ、オオカミさん!」


「どうも、マーゲイ。元気してるかい?」


「ええ!ええ!どうもどうも!」


頭を何度も下げながら、こちらへ来た。


私は服のポケットからこっそりと、チケットを取り出す。


「なぁ、マーゲイ。私の言いたい事はわかるよな?」


そう言うと、少し困った顔を見せた。


「わ、わかりますけど...ですが」


その口を塞ぐようにチケットを軽く当てる。


「これで何とかしてくれ」


机に置き、見せる。


「あっ、これは...」


「PPP結成3周年記念のプレミアムコンサートチケットだ」


「ファンクラブのプラチナ会員且つ葉書応募でないと手に入らない...

最前列でしかもメンバー全員との握手券付き・・・!」


思わずマーゲイの顔がにやけた。


「どうだ?悪くないだろ」


「・・・ちょっと待っててください」


そう言って、奥の方へと行った。

暫くすると、一つのバインダーを持って再び来た。


「今回の捜査資料です」


私は、机に肘をつきながら書類を眺めた。


「サンドスターの検出濃度が周りと比べて高くなっているな」


気になった点を指摘した。


「ええ、そうなんですよね」


軽くマーゲイは肯いた。


「恐らくは、犯人がセルリアンを処理、証拠隠滅した為だろう」


「やっぱり、殺された後にセルリアンに食べられたんですかね?」


小声で囁いて来る。


「その線が濃厚だと思う。野生動物を殺そうとしたら手間がかかる。

野生動物化した時に殺すとしたらよっぽど体力に自信のあるヤツか、私の様な肉食動物...」


私はそこで声を発するのをやめた。


「ど、どうしましたか?」


「コンサート楽しんで来いよ」


私はそう言って、部屋を出た。




一方捜査一課では、会議が開かれていた。


「被害者の死亡推定時刻は、深夜0時から2時の間。

第一発見者は付近を散策していたトムソンガゼルです。

凶器は、傷口の形状から岩であることがわかりましたが、

未だ見つかっていません」


キンシコウが資料を読み上げた。


「深夜か・・・。周辺のフレンズにアリバイは?」


ヒグマが疑問を呈す。


「周辺に聞き込みをしたところ、全員その時間帯は事件現場

の近くには近づいておらず、住処にいたそうです」


巡査であるリカオンが言った。


「纏めると、被害者は深夜0時から2時の間、

凶器は岩で、未だ見つかっていない。アリバイは全員シロか・・・」


口惜しそうにヒグマが言った。


「後、遺体周辺のサンドスター濃度が高くなっていたというのがあります

恐らくは犯人が、アードウルフの姿を戻した後にセルリアンを倒したんだと思います」


(オオカミの言っていた通りか...)

ヒグマは心の中で舌打ちをした。


「ちょっといいですか?犯人がいるという事は容疑者の目星は?」

リカオンの一期上で同じく巡査であるマレーバクが尋ねる。


「あの現場周辺にいるフレンズの犯行と見て間違えないかもしれないですね」

キンシコウが答えた。


「指紋も無いし、アリバイもある中で犯人を見つけるなんて・・・、オーダーきついっすよ!」


「いいかい、リカオン。最低でもあのオオカミより先に解決しなくてはならない。最後の最後でかっさらってでもな...」


低い声で、リカオンにそう言う。

ヒグマにはオオカミに対し負けられない熱意があるのだった。


―――――


私はこうざんにあるカフェに来て、紅茶を飲んで彼女を待った。


「お待たせしました!オオカミさん」


キリンがやってきて、自分の向かいの椅子を引き、座った。


「何か有力な情報はつかめたか?」


「はい、あっちのちほーのフレンズに話を聞きました。

全員口をそろえて、アードウルフは良いヤツだったと言ってましたよ

それで全員その時間帯は家に居たそうです」


「恨まれているとか...気になった証言は本当に無かったのか?」


紅茶を一杯啜った。


「いえ、特に悪評は聞きませんでしたね」


質問を変えてみようと思い立った。


「誰に聞いたんだ?」


「さばんなちほーの現場周辺に住んでにいた、カバ、トムソンガゼル、シマウマですね」


この中に犯人がいるだろう。私はそう直感で感じた。


「んで、第一発見者がトムソンガゼルさんなんですよ」


「そう...か」


(ならトムソンガゼルはシロだな・・・

という事は、カバかシマウマしかいないが・・・。

間違いない。アイツだろう。だが動機か証拠が必要だな


そう言う時の探偵さんだ)


思い立ったが吉日、即刻椅子を立ち上がり、キリンに耳打ちした。


「・・・ええっ!本当ですか!」


「それを確かめたいんだ。いいだろ?」


「わかりました!オオカミさんの頼みなら!」


―――――


警察署では、事情聴取が行われていた。

被疑者が順番に呼び出されていた。


「・・・あの時間帯は水辺で寝ていましたわよ」

カバは椅子に座って、落ち着いて答えていた。


「それを証明できる者は?」


「あの時間帯に出歩くフレンズがいるとでも思うの?」


「いないってことですよね」


「そうね。でも私は何もしてないわよ。

だいたい私がね、彼女を殺す理由も証拠も無いじゃない」


「はあ...。確かにそうかもしれませんが...

一応、指紋を取らせてください」


リカオンはカバの聴取を止め、次のフレンズを呼んだ。



「シマウマさん、あの時間帯どこで何をしていたか、もう一度教えてください」


「・・・縄張りで寝ていた」


「それを証明できる人は・・・?」


「いない」


「あなたとアードウルフの間に何かトラブルはあったりしましたか?」


「特にないです。彼女は何回か見た事はあるけど、話したことは無い」


「そうですか・・・、一応指紋をお願いします」


二人の聴取は実にあっさりとしたもので、犯人逮捕の有力情報は一切無かった。


リカオンは聴取を終え、頭を抱えながら署内の廊下を歩いていた。

(まずいなぁ・・・、早く捕まえないとヒグマさんが怒っちゃうからなぁ・・・)


「おや、そこにいるのはリカオンくんじゃないか!」


「ゲッ!」

(こんなタイミングに・・・)


「その書類・・・、聴取してきたんだねぇ。ご苦労」


怪しげな顔でリカオンを見る。


「な、何ですかオオカミさん。揺さぶっても無駄ですからね?」


「何、揺さぶるつもりなんてないさ。そっちの状況はどうかなって思ってね」


「邪魔しないでくださいよ?」


「邪魔する気はないさ」


「じゃあ、失礼しますね」


そう言ってリカオンが歩き出そうとする。

すると、わざとらしく


「いや~、まさかアイツが犯人だったとはね~」


と言う。


するとリカオンは思わず立ち止まり、後ろをゆっくり振り返った。


「ちょっと待ってください・・・」


と声を掛ける。


「おや?どうしたんだい?」


オオカミとは少し身長差があるので、

リカオンはちょっと背伸びして、小声で聞く。


「誰なんですか?」


「・・・情報が欲しいのなら、タダじゃ教えられないな」


「何が欲しいんですか?」


リカオンには何となく彼女の心内が分かった。


「実験に付き合って欲しい。いいかい?」


「・・・・いつどこに行けばいいんですか?」


オオカミはリカオンに簡単に説明をした。


「オーダーきついっすね...、

もし先輩たちに言われて私が呼び出されたら弁明してください」


「そっちの身は保証するよ」


そう言って、オオカミはリカオンを自由にさせた。


(あぁ、くわばらくわばら・・・って、犯人聞いてない!)


一方キリンは、あの人の過去について、徹底的に調べ上げた。


その内容を電話で伝えた。


「もしもし、オオカミさん?」


「何だい?」


「大きな動機を見つけました!」


「ご苦労。あとは今夜だ。例の場所で」


「了解です」


そう言って電話を切った。


―――――


事件発生時と同じ、深夜0時過ぎ、さばんなちほーの

アードウルフが殺害された場所にいた。


「オオカミさん!お待たせしました!」


アミメキリンがある人物を連れてここに来た。


「夜分遅くに失礼。シマウマさん」


「こんな夜中に呼び出してなんですか・・・」


シマウマは煩わしそうに髪の毛を弄りながら、そう言った。


「単刀直入に言いますと、あなたがアードウルフを殺したという

事を証明しにお呼びしました」


「何ですって?私が殺すわけないじゃないですか」

すぐさま反論した。


「あなたが殺したか殺してないかは、これを見た後で言ってください」

オオカミはそう諭した。


「じゃあ、始めるぞ。リカオン!」


「・・・はい」


「彼女をアードウルフだとしよう。事件当日、彼女は草原を歩いていた」


リカオンはゆっくり歩き始めた


ここからはキリンが解説をする。


「アードウルフは後ろからの足音に気付いて、立ち止まる

後ろを振り返ると、あなたがいるわけですね。そうなったとき、

あなたは用意していた、石で彼女の頭を強く叩いた」


オオカミもリカオンを叩くふりをして見せた。

すると、リカオンが倒れる。


「倒れたアードウルフに向けて

あなたは、誘導してきたセルリアンを近づけさせ、

元の動物に戻した」


「そして、セルリアンを倒した訳だ」


とオオカミが、シマウマに向かっていった。


「・・・それの何処が証拠になるんですか?

ただのお芝居じゃないですか」


「いや、この犯行には大きな特徴がある」


「・・・・・?」


「まずは、態々セルリアンに食べさせたという事。

これは死体の発見時刻を遅らし、捜査を混乱させる為だろう。

そして、フレンズ化を解除させ、サンドスターによる傷の自然治癒を妨げる狙いもあった。

被害者に相当な恨みが無い限りこんなリスクがある事はしない」


「あなたは、被害者に恨みがありましたね?」

キリンが問いただす。


「恨みなんてそんな...」


「サーバルに聞きましたよ。あなたが、相談しに来たそうですね

あるサイトでの書き込みを」


「さ、サイト!?」

今度はリカオンが驚いた声を出した。


「あなたが、

ネット上でナメクジに間違えられてネタにされていて頭にくると。サーバルに相談したそうですね」


「何故、サーバルだったと思う?」


オオカミが自問自答するように聞いた。


「さばんなちほーで顔見知りの人で都合が良かったのがサーバルしかいなかったからだ。

何故、近くにいるカバではなかったのか。理由は単純。

アードウルフがカバのところによく遊びに来るからだ。

もし話してたら、このことがバレるかもしれないからな」


「ちょっと待ってくださいよ!ネットの話とアードウルフ、関係ないじゃないですか!」

リカオンが反論した。


「君はどっちの味方なんだ・・・、それは彼女が一番知ってる」


とシマウマに指を指した。


「正直に、話して」


暗闇に、オオカミの目が怪しく光る。


「・・・・だって、私は数秒しか出てないのよ?

アードウルフは声付きでアードウルフの姿もある!

たったそれだけでネット上に可愛いイラストがアップされてるのよ!?

私はナメクジと間違われる始末!なんであんな奴が優遇されるのよ!」


(は?いきなりあの人何言ってるんですか!?)


リカオンは混乱していた。

シマウマの言ってる事が支離滅裂でよくわからない。


「そして、あなたがやったという証拠は他にもある

それは石を凶器に使ったという事。

トムソンガゼルがやったのなら、自身の角で突き刺してもいいし、

カバなら力づくで食いちぎってもいい。

だが、非力な草食動物のシマウマは石で殴った」


「あなたが、犯人よ!」


キリンとオオカミはシマウマを追い詰めた。


「私が...やりました...」


大きく首を下げ、地面に座り込んだ。

抵抗する気は見せなかったのが幸いだ。


「リカオン、何を突っ立ってるんだ。アイツは自白した。とっとと逮捕しなよ」


唖然としていたリカオンにそう言った。


「あっ、はっ!」


―――――


こうして、事件は幕を閉じた・・・



事件解決翌日・・・・


「リカオン~、呼ばれてるよ。総監に」


「えっ...」


背筋が凍った。


(先輩たちにはなんとか言い訳をして潜り抜けたが・・・

オオカミがリークしたか?オオカミ少年とかっていう・・・)


不安で足を震えさせながら、総監のいる部屋へと向かった。

ここに来ることは、生まれて初めてかもしれない。


ノックをし、声が聞こえたので扉を開いた。


「し、失礼します・・・」


「・・・そこに座るのだ」



ソファーに座るよう促され、恐る恐る座った。


警視総監はゆっくりと椅子を動かしながら、

こちらへと顔を向けた。


「リカオン巡査、犯人逮捕、おめでとうなのだ」


「あっ、ありがとうございます」


「どうやら・・・、一人で逮捕したようなのだな?」


「はっ、はい!」


少し間があってから、


「もう帰っていいのだ」


と言われた。


ハッ、と返事をして、椅子を立ち扉の前に立った時、

捨て台詞の様に言われた。


「オオカミには気を付けるのだ」


と忠告された。


リカオンは後ろを向き、敬礼をし


「失礼します」


と言って部屋を出た。



ガチャ



リカオンが退出した後、両肘を付き、大きくため息吐いた。


「タイリクオオカミ・・・。

この潔白である警察に汚点を残した人物・・・・

大人しくしていればいいモノを...」


(まぁ、手は打っておくのだ。即刻クビを切るのは好きじゃないのだ

アイツが手を出す前に解決すればいいのだ)


私用のスマートフォンを取り出し、連絡先から選択し、電話を掛ける。



プルルルル、プルルルル



「もしもし、今大丈夫なのか?」


「うん、ちょうど休憩中だったからね~」


「近いうちに、日本に来れないか?」


「う~ん、そうだねぇ...

今ニューヨークの連続テロ事件の捜査をしているからねー。そう簡単には

戻ってこれないかなぁ。何か急ぎなの?」


「ありがとなのだ・・・。いや、頑張ってくれなのだ。

事件が解決したら、日本に来てほしいのだ」


「わかったよ。覚えとくね、じゃあ」


そう言って電話を切った。



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