第137話 会話って難しい

 昨日、ひさしぶりに居酒屋へ行った。

 ああいうところだから基本的にひとりでは行かないというか、ひとりでわざわざ行く気にもならない。

 大喜利会の打ち上げで行った。


 前から薄々感じていたのだが、私は会話能力がかなり低いことをそこで確信した。


 大喜利に参加する理由は、言葉遊び系お笑いが好きというのもあるが、ひとつには「コミュニケーション能力が低くても、大喜利のお題に答えていればひとまず良い」ということにある。


 昔から、「話題が唐突」だとか言われる。

 まあ昨日の大喜利でも唐突なことをときどき言ってた気もする。

 そのへんを調節する能力のなさが会話能力の低さの原因のひとつだと推測する。

 ぶっちゃけ昨日はいろいろ発見した。


 四人以上くらい集まって雑談するのが特に苦手だ。相手がひとりだと割となんとかなる。その相手がどこまで対応してくれるのか、こっちがどれだけ対応できるのかを吟味するのがひとりだから。多いと混乱する。

 そういえば、私はだいたいそういった集まりの中で、初見だとひとりかふたりくらいとしか話のやりとりがない。


 会話って難しい。


 会話する能力がちゃんとある人とというのはいるのだろうか。


 大喜利の集まりなので、ツッコミ能力に長けた人もいるので、そのへん大変助かった。ここで名前を出すのははばかられるのでオキアミさんとしておく。

 なんでオキアミかというと話の流れと関係はない。夕方にNHKの「ブループラネット」という番組でクジラとか植物プランクトンとか出て来る番組があったので、ぽっと浮かんだだけ。オキアミさんと仮名をつけた人がオキアミと関係があるかというとそんなわけでもない。オキアミに似た人でもない。あ、居酒屋が磯丸水産だったせいもあるかもしれない。磯丸水産でオキアミ料理は多分ない。


 まあその飲み会で何を言っていいかわからないというか。黙って、(会話の中に登場する)知らない人の話を聞いてるだけというのも初見はそんなものかもしれないが。

 せっかくなんだから会話に参加したい。

 そんなわけで「会話って難しい」のである。


 「そんなわけ」て「どんなわけ」なのか。

 それをうまく説明するには、今そっちの方を整理して分析することを私の中の何かが避けているのでやめておく。これに逆らうと酷い目に遭うのだ。


 「そんなわけ」をスムーズに説明する力もまた会話能力かもしれない。


 とりあえず、昨日は

わし「会話って難しい」

オキアミ「鐘辺完かよっ」

というルーチンができた。


 せっかく仮名つけたのに使うの一回かよ。

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